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ものがたり

この話は結婚相談所の門をたたいた35歳の女性が結婚への正しい知識を身につけ、苦難と困難を乗り越え成長したのちに幸せな結婚を手にするものがたりである。

 

登場人物

■主人公A子さん(35歳)

仕事にやりがいを持ち頑張ってきたキャリアウーマン。
年齢的にも「そろそろ結婚して子供欲しいなぁ」と考え始め、結婚に真剣な男性と出会えるという理由で結婚相談所に登録。
希望する男性の条件が6つもあったが、仲人士の指導のもと以下の条件に変更をして結婚相手を探すことに。

  • 結婚後も仕事を続けさせてくれること
  • 相手の年齢は12歳上まで
  • 県内のお相手

 

■仲人士 髙橋宏仁(たかはしひろひと)

数多くの男女を幸せに導いてきた結婚相談のプロ。
全国の仲人士トップ100に選ばれた豊橋のカリスマ仲人士。

これまでのストーリー

年齢的にも「そろそろ結婚をして子供が欲しい」と、結婚相談所に登録したA子さん(35歳)。
数ある婚活方法の中から結婚相談所を選んだのは、時間効率を考え結婚願望のある男性とのみ出会いたいという理由から。
婚活を進めていくなかでとても大切なことは「自分と釣り合う相手を選ぶこと」だと知ると共に、6つもあった相手への希望条件を3つも取り下げたくさんの人と会うことを決意。
そして自分にお見合いを申し込んでくれた人たちに会うことを決めたA子さん。
仲人士からお見合いのレクチャーを受け、いよいよ初めてのお見合いです!

 

第16話 「ご対面」

A子さんを席につかせ、お相手の男性を迎えに行きます。
どうやら少し前に到着していたようで、ロビーのソファーに座っているのを発見しました。

私「こんにちは、失礼ですが〇〇さんですか?」

男性「はい、そうです」

私「私仲人士の高橋です。」

男性「こんにちは、〇〇です。本日はよろしくお願いいたします。」

今回の男性は私の会員ではなく他の仲人の先生がお世話する会員で、この時は初対面でした。

どのような方なのか、あらかじめ聞いてはいたのですが、最初に思った印象は、

“写真よりも実物の方が断然いい!”

ということでした。男性は女性と違ってプリクラや自撮りをあまりしないので、写真慣れしていないというか、自分がよく映る角度やポーズを知らないんですね。
みんな証明写真のような固い表情になっているので、写真よりも実物のほうがいいというのは、実はよくあることだったりします。

そして今回の男性のスペックは次の通りです。

  • 顔はスポーツマン風にしたお笑い芸人のサバンナの高橋さん似
  • 年齢は41歳 身長は168cm
  • 会社員で年収は400万円
  • 長男(3人兄弟)
  • 県内在住(親と同居)
  • 趣味はドライブと映画鑑賞とスポーツ鑑賞
  • 婚歴無し

また、この男性(以下サバンナさん)の担当仲人の先生によると、「話し上手で家事もできる男性」とのことでした。お見合いが初めてのA子さんだったので、サバンナさんのような話をリードしてくれそうな男性だと安心できます。
実際会ってみて笑顔もすてきで、好感の持てる男性だったので「いいご縁があるといいな」と思いながら、いよいよA子さんのもとへと案内をします。

私「お相手の女性は先に席についてもらっていますので、今から案内しますね。
お手洗いや心の準備はいいですか?」

サバンナさん「はい大丈夫です。お願いします。」

私「ではこちらへどうぞ」

待ち合わせ場所のロビーからお見合い場所までは30秒ほどです。
お見合い相手の場所まで歩いていく道中は、きっと期待と緊張で一杯だと思います。
慌てないように、焦らせないように、ゆっくりと落ち着いてエスコートをしていきます。

そしていよいよご対面です。

私「A子さん、おまたせ!連れてきたよ。
サバンナさん、こちらがA子さんです。
A子さん、こちらがサバンナさんです。」

お互いにパッと目が合う瞬間の緊張感と恥ずかしさからくる笑顔は、いつもほほえましく見させていただいています(笑)

サバンナさん「初めまして。サバンナです。今日はよろしくお願いします。」

A子さん「初めまして。A子です。本日はよろしくお願いいたします。」

私「じゃーとりあえず席に座って飲み物を注文しましょうか」

流れるように着席を促し、すぐさまウェイトレスを呼びます。
いきなりフリートークに入ってもらっても構わないのですが、どんなに緊張をしていても飲み物の注文はできるので、心を落ち着かせるためにも先ずは飲み物の注文をすぐにしてもらうよう促します。
そして実はここで私は二人の様子を観察しています。
このまま二人っきりにしてもいいのか、それともしばらく残って二人の会話を盛り立てる必要があるのかを。

会話のできない二人であれば、メニューを決めるときに時間がかかります。
お互いに注文以外のことを一切しゃべることもありません。
また、注文するときに声が震えたり、どもったりすることもあります。
このような様子を観察することで、お互いの緊張度や会話の能力をこっそり計っています。

ウェイトレス「いらっしゃいませ、こちらメニューでございます。」

サバンナさん・A子さん「・・・・・・。」

一瞬沈黙が訪れました。

(あれ、これは二人ともしゃべれないパターンかも・・・)
と心配した矢先、

サバンナ「A子さん、どうぞお好きなものをお選びください。」

という声かけが出ました。
お見合いでのドリンク代は男性が出すことがルールとなっています。
女性は出してもらう側なので遠慮があります。
また、一人が先にメニューをサッと決めてしまうと、残された人は焦ることになってしまいます。
そして、どちらが先に注文するのかという遠慮や譲り合いも起こります。
そのような状況の中でこのような発言ができるということは、相手への気遣いができる心の余裕があり、またコミュニケーション能力もあるということになります。
さすがサバンナさんです。
そうなれば、私はもうすぐに立ち去るのみです。
飲み物の注文が終わるのを確認してドロンします。

私「では私はこれで失礼しますので、後はお二人で楽しくお話をしてくださいね。
A子さん、終わったら連絡してね。それでは~」

邪魔者はサッと消えるに限ります(笑)
私が去ってすぐにサバンナさんは会話を始めていたので、安心して帰ることができました。
あとは二人の気が合い、交際に入るのを祈るばかりです。

これが現代のお見合いです。
昔のように料亭で親族そろってというのではありません。
イメージとしては「友達の紹介で出会った二人がお茶をしながら二人で話をする」という感じです。

さて、A子さんの初めてのお見合いはどうなったのでしょうか。
サバンナさんとの交際はあるのでしょうか。

お見合い開始から90分後、A子さんからお見合いが終わったとの電話がありました。
第17話へつづく・・・

→成婚体験談「魅力探し編」第17話へ

 

※この話は実話をもとに、登場人物が特定されないよう脚色してあります。

★ブログのまとめ記事「結婚する方法」はこちら

仲人士 高橋宏仁(たかはし ひろひと)

結婚相談のプロとして、幸せな結婚、そして幸せな結婚生活を送るための秘訣をアドバイスし多くの会員を幸せに導いている。
活動が認められ、2017年NPO法人全国結婚相談業教育センターより全国のトップ仲人士100に選出される。

内閣府認証NPO法人全国結婚相談業教育センター正会員

日本仲人協会 豊橋南支部長

高橋宏仁結婚相談室 代表

 

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