こんにちは。

結婚相談のプロ、仲人士の高橋宏仁です。

人生における本当の幸せは結婚生活の中にあります!(前回の記事を参照

でも気をつけてください。その本当の幸せというのは我慢や苦労と表裏一体で、人によっては幸せを感じることができず「結婚は我慢だ」ということになってしまうんです。結婚で本当の幸せに触れることができるのか、または結婚で地獄を見るのか、それはあなたの心次第なのです。今日は、結婚で本当の幸せを見つける方法を話したいと思います。

 

1.結婚を損得で考えてはいけない

まず最初に、いちばん大切なことを話しますね。それは、

結婚を損得で考える人は絶対に結婚してはいけません!

自分の時間やお金や労力を家族に奪われることや、自分の考え方を家族に合わせないといけないことを「損」だと感じる人は、絶対に結婚してはダメです。なぜなら、間違いなく「結婚=我慢」、「結婚=地獄」となるからです。結婚生活を営むためには、家族を養わなければなりませんし、家事をこなさなくてはなりません。そして、子供が生まれれば、子育てもしなくてはなりません。さらには、意見が食い違い自分の思い通りにならないこともたくさん出てきます。損得で結婚を考える人は、必ずそれらを「損」として計上してしまうんですね。そして、自分が損をしたと受けとることにより、そこからは不幸しか感じ取ることができないのです。

本当の幸せは自分の損得という次元にはありません。本当の幸せはとは、

  • 人に必要とされること
  • 人のお役に立てること
  • 人に感謝されること

ここにあるのです。気づいていないだけで、人間の体はここに一番の喜びを感じられるようにできているのです。あなたが自分が得をする事ばかり、自分が楽をする事ばかりを考える利己的な人間だとしたら、この本当の幸せには一生気づくことはありません。

「あーあ、俺が働いて稼いだ金なのに自由に使えない」じゃないのです。「自分が働くことにより家族が生きていけるんだ。自分は家族から必要とされている存在なんだ。いつも家族から感謝をしてもらえる。あぁ俺はなんて幸せなんだ!」なのです。

「あーあ、家事をしたり子育てしたりパートに出たりして、自分の時間が全くない。」じゃないのです。「私がいるから家族が健康でいられ、快適に生活ができ、子供たちが心身共に健やかに育っていける。家族を支えることができて幸せだなぁ!」なのです。

幸せな結婚生活を送りたいのであれば、損得勘定で行動することをやめる必要があります。

 

 

2.結婚はあなたを幸せにはしてくれない

残念ながら、結婚はあなたを幸せにしてくれる魔法ではありません。結婚をすることにより一時的に幸せにはなれます。しかし、そんなものは最初だけで、すぐに結婚前の状態に戻ってしまいます。結婚前、人生に楽しみもなく、幸せも感じられず、ただ惰性で生きてきた人が結婚に幸せを求めたとします。その場合、結婚で一時的な幸せを味わうことができますが、やがて結婚前の楽しみや幸せを感じない生活に戻ってしまうのです。大切なことは、自分で幸せになれるかどうかです。そもそも、結婚に幸せを求める人というのは「人に幸せにしてもらおう」という厚かましい考えの人なのです。人の力を借りないと、自分が幸せにはなれないんですね。でもよく考えてみてください。そんな人が幸せになれると思いますか?自分の幸せが他人任せということなんですよ。相手が自分の思い通りに考えて動いてくれればいいのですが、そんなことはあり得ませんよね。

幸せになりたい!と思って結婚をしようとする人がいますが、そんな人は結婚で幸せにはなれません。まずは自分の力で幸せになれるようになる必要があります。

 

 

3.結婚生活は心を磨く道場

ところで、これを読んでいると1と2は矛盾していると思いませんか?1では結婚に本当の幸せがあると言っておきながら、2では結婚で幸せにはなれないと言っています。これはどういうことかといいますと、幸せには努力が必要ですよということなのです。

1では「結婚を損得で考えるな」と言っていますが、じつはそれってなかなか難しいんですよ。なぜなら、人間は心が未熟だと損得勘定で動いてしまうからです。心の未熟な人は「自分さえよければいい」という利己的な価値観があるので、人よりも得をしたい、人よりも楽をしたいと考え、少しでも損をしたくない、少しでも苦労をしたくないと考えてしまうのです。しかし、結婚生活をしていく上で自分で稼いだお金を自由に使えなくなり、自由な時間も少なくなり、自分の思い通りには生きていけなくもなる中で、「人のために」という利他の心が芽生えてくるんですね。自分を犠牲にして人のために尽くすという行為を通して、心が磨かれていくわけです。そうすると、この利他の心がどんどんと大きくなっていき、「人に必要とされること・人のお役に立てること・人に感謝されること」に喜びと幸せを感じられるようになるのです。つまり、結婚生活とは心を磨く道場なのです。結婚生活で心を磨き利他の心を持った者だけが、本当の幸せを見つけることができるのです。

 

 

 

結婚を通して私が望むこと

いま、結婚を損得で考え結婚をしない人が増えています。それはつまり「自分さえよければいい」という考えの人が増えている事を意味します。とても悲しい現実です。結婚をするにしても、「自分さえよければいい」という考えのもと、相手にたくさんの条件を求めるようになってきました。自分が相手に何をしてあげられるのかということなどは考えもせず、「自分が結婚する相手は〇〇な人がいい」と言い放ちます。相手に条件を言う人というのは、相手に協力してもらわないと自分が幸せになれない人なのです。そういう人は結婚をしても幸せにはなれないですよね。そもそも結婚の入り口を間違えているんです。

結婚とは必ず自己犠牲が伴います。利他の心が無ければとても苦しい地獄のような結婚生活になるでしょう。しかし、ひとたびそこに幸せを感じられるようになれば、こんな幸せは他にはありません。家庭は愛にあふれ、また社会には利他の心を持った人であふれます。きっと世の中が平和になる事でしょう。

もう一度言いますが、人にとって一番の幸せは「してあげる幸せ」です。自己犠牲を伴いますが、自分が何かしてあげることによって人が幸せになる。それを見て自分も幸せになる。これ以上の幸せはありません。

 

それを経験できるのが結婚なのです

 

ありがとうございました

 

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仲人士 高橋宏仁

結婚相談のプロとして、幸せな結婚、そして幸せな結婚生活を送るための秘訣をアドバイスし多くの会員を幸せに導いている。

NPO法人全国結婚相談業教育センター正会員

日本仲人協会 豊橋南支部長

高橋宏仁結婚相談室 代表