
人に好かれる人というのは嫌いな人がいません。
苦手な人はいるかもしれませんが嫌いな人はいないので、
人間関係におけるストレスはほとんどありません。
反対に、人から嫌われている人というのは嫌いな人だらけです。
自分の嫌いな人がたくさんいるのでストレスも半端ではありません。
自分が人から好かれるかどうかは、
実は自分に嫌いな人がいるかどうかが関係しているのです。
嫌いな人がいなくなれば人に好かれる
多くの人には「嫌いな人」というのが存在します。
ヒドイことをするから嫌い
常識が無いから嫌い
行動が気に入らないから嫌い
いろいろ理由はありますが、総じて「相手が悪い」と思った上で「嫌い」なんですね。
ということはですよ、相手のことを「悪い」と決めつけなければ、その人のことを嫌いにはならないのです。
「悪い」というのはあなたが勝手に決めているだけ
ではどうして人は他人のことを悪く思ってしまうのでしょうか。
人は皆自分の中に行動基準を持っています。
〇〇は、してはいけない
〇〇は、しなければならない
そういった基準を持ち、それに従って(我慢して)生活をしているので、それを破る人を見ると許せなくなってしまうのです。
「なんだコイツは!許せん!こういう奴は嫌いだ!」
要するに、自分から見るとその人は常識外れに見えるんですね。常識外れだからズルをしているように、楽をしているように、もしくは人情が無いように見えてしまうのです。
でも待ってください!
その〇〇の部分、あなただけの基準ですから!!
世の中には誰一人として自分と同じ価値観の人などいません。〇〇の部分は全員違うのです。所詮、「〇〇はしてはいけない(しなければならない)」というのは自分だけのルールなんです。その自分勝手な基準に相手を当てはめて、「こいつは常識が無い」と勝手に言っているに過ぎないのです。
世の中には「人に嫌われたい」と思って生きている人はいません。あなたが嫌いなあの人も、「人に嫌われたい」と思って生きてはいないのです。ちゃんと自分の常識に沿って生きているのです。だからむしろその人からしてみれば、あなたの方こそ非常識に映るのです。
自分が相手を嫌っているように見えて、実は相手から嫌われている!
嫌いな人がいるということは、自分の常識を相手に当てはめているということです。でもそれは逆に相手からしてみれば「こいつ非常識な癖に私のことを批判してくる」ということになります。わかりますか?嫌いな人がたくさんいる人ほど、実はたくさんの人に嫌われているのです。人に好かれている人というのは、驚くほどに嫌いな人がいません。だから「嫌いな人は作らないようにしましょう」なのです。
相手を理解してあげると好かれる
自分から見れば非常識なあの人も、実はその人自身の基準に沿って正しく生きています。「これくらいは大丈夫だろう」と思っているからこそ、こちらが非常識だと思えることでも平気でやってしまうのです。
でもその基準にはどちらが正しいとか正解とかはありません。もし基準に正解があるとすれば、宗教も法律も全世界共通になるはずです。でもなりませんよね?なぜなら正解というものが存在しないからです。「自分の方が正しい」だなんてとんだ勘違いなのです。大切なことは、相手の常識を理解してあげることです。
「そういう価値観を持っているんだね」
「その価値観なら、そういう行動を起こしても仕方ないよね」
このように相手の基準に対して寛容になれれば、いちいち相手のことを嫌いになることがないのです。そしてまた、そのように相手の基準を理解してあげられるということは、相手の気持ちを理解できる人になれるのです。そして、相手の気持ちを理解してあげられるからこそ、相手から好かれるようになるのです。
もう一度言います。自分と同じ価値観の人などいません。だから自分と価値観の違う人に対して「この人嫌い」なんて馬鹿なことをやっていてはいけません。どんなに価値観が合って、どんなに愛し合って結婚した夫婦でも、必ずどこかで価値観の違うところが出てきます。その時に「嫌いな人がいる人」だと、結婚相手のことが嫌いになってしまいます。でも「嫌いな人がいない人」ならば、そこで相手の価値観を理解してあげられるので結婚相手のことを嫌いにはなりません。ここが結婚生活が上手くいく人といかない人の違いです。今さらっと言いましたが、これすごく大切なことです。
最後に私の格言を。
「人の気も知らないで!」
って言う人ほど
人の気持ちが分からない人
ありがとうございました
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仲人士 高橋宏仁
結婚相談のプロとして、幸せな結婚、そして幸せな結婚生活を送るための秘訣をアドバイスし多くの会員を幸せに導いている。
NPO法人全国結婚相談業教育センター正会員
日本仲人協会 豊橋南支部長
高橋宏仁結婚相談室 代表